mansaku99’s diary

いわきに世界一の桜の山を…。東日本大震災のあと、9万9千本の桜の植樹を目指して活動を始めた「いわき万本桜プロジェクト」の活動日誌です。

夏の思い出「蔡國強展」 in 横浜・十日町 小野

この夏は、蔡國強展が日本の3ヵ所で開催されており、横浜と十日町に見に行ってきました。身近な場所で、生の作品に触れることができて感動しました。

お盆前に身内の結婚式が横浜であり、よいタイミングで帰去来を見に行くできました。大きな声では言えませんが、実は結婚式よりも楽しみにしていました。
夏休み中と言うこともあり、子どもや観光で来たと思われるアジアの人も多く、券を買うのに長蛇の列ができていました。蔡サンの評価を再実感しました。
後ろにいた男子中学生が、「入観料600円あったらガリガリ君が10本食べられるのに…」と子どもらしい、また穏やかでないやりとりをしていました。券を買うまで時間があったので話を聞くことにしました。東京町田の中学生で、美術の宿題で蔡國強展を見に来たとのこと。私達からしたら、なんて贅沢な羨ましい宿題なんだろーなんて思ってしまいました。小さいうちに本物の作品に触れることができ、可能性も拓けてくるわけだから、ポスターやデッサンが宿題だった自分達とは随分変わったもんだな~と時代の流れを感じさせられました。

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テレビで見ていた大迫力な「夜桜」の火薬絵画が、お出迎えしてくれ、桜をモチーフにした作品に親近感を覚えました。
狼の作品は、一匹ずつ表情が違いとても愛らしかったです。見に来ていたお客さんが、「何体いるのか?」「雄と雌の内訳は?」なんて難しいな質問をして係員を困らせている方もおりました。売店で売っていた狼のぬいぐるみも気になりました。
個人的には、「春夏秋冬」の春の作品が一番好きでした。数々の蝶々やおたまじゃくしの細かい生物の動きや火薬のコントラストが最高でした。
蔡サンの過去の作品が見られるモニターの前には、たくさんのお客さんが観賞していました。過去の作品紹介や万本桜プロジェクトも紹介されており、非常によい展示でありました。日本の福島、いわきで活動していることを知らない方も多いでしょうから、モニターを見てくれた方が回廊美術館を見に来たてくれたり、草刈りにも協力してくれる人が増えたら嬉しいなと思いました。

美術館のカフェでは、「蔡國強展 : 帰去来限定メニューと題して、〝パステル花火パフェ〟と〝桜スムージー〟の2つのメニューがありました。これは食べてみないと話にならないと思い、興味半分で食してきました。
スムージーの方は、「いわき万本桜プロジェクト」にちなんだひんやりした桜のスムージーと紹介されていました。お客さんはいませんでしたが、少々待ち時間がありました。

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もう一つの個展は、十日町で開催されている大地の芸術祭 越後妻有里山 アートトリエンナーレ 2015 特別企画展 「蔡國強 蓬莱山」を見てきました。自宅から100㎞未満、高速なら近いですが、ここは夏休み、県をまたいで下道で三時間弱、ドライブを兼ねて行ってきました。数々の高原を横目に、緑の中のドライビング気持ちよかったです。

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やはりお盆中、駐車場は関東圏や県内ナンバーが多く、小さい子どもからお年寄りがたくさん見えていました。
事前学習はしてきましたが十日町の案内は、蔡サンのスケッチのみだったので、イメージもわかずどんなものかと???でしたが、受付を入ってただビックリ!!
開放的な場所に、巨大な蓬莱山を浮かべ、藁細工で作った1000体の飛行機やヘリコプター、鳥、船、軍艦などなど…
見ごたえたっぷりな作品のお出迎えでした。さすが蔡サン!! やってくれたなーという印象を受けました。
藁細工の匠より技術を学び、世界中の子どもたちと作ったと言う作品は、あっぱれ!!でした。見る価値あり、たくさんの人に見てもらいたいと思いました。
蔡サンのジャンルを問わないいろんな作品にも驚かせれますが、十日町での水や植物などを利用しての作品は、視覚的にも聴覚的にも嗅覚的にも楽しませてくれました。藁の匂いも心地よかったです。芸術の中にも、子どもらしさ無邪気な蔡サンが垣間見えました。改めて蔡サンの才能に脱帽でした。

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最後に、蔡サンの作品が3つもあるいわき回廊美術館も凄いことですよね!!
大切にしなくてはです。
楽しい夏休みでした。